台湾の名物グルメ『臭豆腐』の魅力に迫ります。独特な香りとクセになる味わいが楽しめる臭豆腐とは?その歴史や食べ方についてご紹介します。
- そもそも臭豆腐って何?
- 臭豆腐の起源
- 匂いの正体
- 臭豆腐のいろいろな食べ方
- 揚げ臭豆腐
- 蒸し臭豆腐
- 焼き臭豆腐
- 臭豆腐鍋
- 実は体に良い!
そもそも臭豆腐って何?
臭ければ臭いほど美味しい
臭豆腐は「中華圏のチーズ」とも言われ、臭いほど味が良いとされています。
台湾人にとっては最高の珍味ですが、慣れていない日本ではまだまだ未知の存在ですよね。
揚げ、蒸し焼き、焼きと、調理方法も幅広く、臭豆腐は実はとても奥深い食べ物なのです。
臭豆腐の起源
偶然の産物 臭豆腐
臭豆腐の起源は「ちょっとしたハプニング」から誕生しました。
中国の清の時代、とある豆腐の商人が大量の豆腐を作りましたが、売れ残った豆腐が痛むのを恐れて塩と調味料を適当にふりかけて保存期間を延ばしました。
発酵した豆腐は非常に臭い割には美味しく、それがきっかけで徐々に浸透し、現代まで受け継がれています。
人類で一番最初に臭豆腐を食べた人は勇気がありますね!
においの正体
キャベツなど野菜の発酵液で豆腐を熟成させたもの
臭豆腐の臭いは、大豆たんぱく質の発酵によるものです。
白菜、キャベツ、大根などを塩水につけて発酵させ、そこに豆腐を加え、再度発酵させることで「臭豆腐」が作られます。
水分の少ない古い豆腐を塩漬けにすることで、豆腐中のたんぱく質が分解され、発酵工程を経て臭豆腐が作られます。
また、塩水に浸す時間が長ければ長いほど、豆腐は臭くなります。
臭豆腐の独特の臭いの正体は、発酵によって生成されるインドールという化学成分で、この臭いが苦手な人も多いですが、一度ハマるとやみつきになることもあります。
臭豆腐のいろいろな食べ方
揚げ臭豆腐
揚げ臭豆腐は、台湾の夜市で最も一般的に見られる料理です。
外はカリカリ、中はジューシーで、独特の発酵臭が特徴です。揚げた臭豆腐には、醤油ベースのタレや台湾キムチ(酢漬けのキャベツ)を添えて食べるのが一般的です。
伝統的な臭豆腐は主に揚げ物であり、ほとんどの台湾の臭豆腐は、生の臭豆腐を丸ごと揚げてから細かく切って食べやすくしています。
サクサクに揚げた臭豆腐に、ソース、みじん切りしたにんにく、漬物の白菜と一緒に食べるのが一番スタンダードです。
蒸し臭豆腐
蒸し臭豆腐は、揚げる代わりに蒸して調理されるため、よりヘルシーな食べ物です。
蒸し臭豆腐は、辛さのレベルを選べることが多く、辛いタレと一緒に提供されることが一般的です。
蒸した臭豆腐が一番臭いが強いと言われています!
焼き臭豆腐
焼き臭豆腐は、グリルで焼かれた臭豆腐で、外側が香ばしく、中は柔らかい食感が楽しめます。
焼き臭豆腐は、特製のタレや香草と一緒に提供されることが多いです。
臭豆腐鍋
臭豆腐鍋は、臭豆腐を主役にした鍋料理です。
伝統的な漢方薬やスパイスで煮込んだスープに、臭豆腐、鴨の血、大腸などの具材を加えて煮込みます。
体に良いとされる成分が多く含まれており、健康志向の方にもおすすめです。
実は体に良い!
豆腐の主成分は植物性たんぱく質を多く含む大豆で、発酵させることでたんぱく質がさまざまなアミノ酸に分解され、消化を促進します。
ただし、油で揚げた臭豆腐はカロリーが高いため、適度に食べるのがおすすめです。